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<   2004年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

募金を

どんな歴史も、人間の都合も、社会のしくみも、
関係なく地球はその鼓動を動かし続ける。
10万人の命を奪った大津波は、幸せも不幸も飲み込んで、
陸地には残骸と悲しみだけが残る。

新聞の一面は連日、人々の悲しみの嗚咽が聞こえるような写真が飾る。



ビーチの上に建てられたホテルの、石で作られた床の上には
砂浜が散らばり、その上をヤドカリが呑気に歩いていた。

初めてのスノーケリングをした時に見た海の中の色は、
どこまでも透き通るようなエメラルドグリーン。
小学校一年生だった私は、その日の絵日記に
「おさかなが、なんまんびきもいました」と書いた。

両親は、子供たちを寝かせた後にホテルのラウンジに出かけて行き
おいしいワインとシーフードを囲みながら、世界中から集まった観光客と
更けてゆく夜を楽しんでいた。眠りの淵で、大人たちの笑い声がいつも遠く響いた。

パーティーの最中に時々私と妹の様子を見に来てくれる母の気配はいつもよりも優しく、
髪の毛をそっと触ってくれる感触が私の眠りを一層安らかなものにした。


家族写真には、モルディブのビーチを背景に、真っ黒に日焼けした7歳の私と、4歳の妹、
そして白い歯を覗かせて笑っている父と母が映っている。




私が初めて潜った海、インド洋はたくさんの人の命をさらって
今もなお、エメラルドグリーンに輝き続けているのだろう。

新潟中越地震を経験した人がテレビのインタビューで述べていた言葉を
ここにのこしたい。
「来年は、希望の持てる年になりますように。
せめて、希望を持つことができる年になりますように。」
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by akkohapp | 2004-12-31 01:27 | 特別な日

2004→2005

ジョージタウン時代からの友達の家でクリスマスパーティーなるものが開かれた。
彼女の友達の友達、というかんじに全く面識のない20名が集まり、
それなりに楽しい時間を過ごした。

そのパーティーの最初に、2004年、そして2005年をそれぞれ
漢字一文字で表しながらの自己紹介が行われた。

「2004年は~、えーっと、『別』ですね・・・。実は結婚まで考えた彼女と
2月に別れまして・・・・あ~しんみり・・・でも来年は仕事も恋愛も『巧』に
頑張ってゆきたいです!」 

「今年の一文字は『潰』ですね!」
「勤めていた工場が潰れ、その後配置になった工場は物を潰す工場だったもんで!
更に酒にもよく潰れた一年でした!来年は中国転勤を狙って『飛』びたいです。
酒にも引き続きぶっ飛びたいと思います。」(一同大爆笑)

「僕の漢字は『会』です。就活を通じてこれまでにないほどの人たちと会ったことも
大きな収穫になった一年でしたし、バイト先で教える生徒たちとの出会いも
本当に大切なものでした。来年は社会人になりますが、社会人になっても
ドライな関係に終わらず、それぞれの人を『愛』してゆけたらと思います。」


それぞれの漢字になるほどなぁ~・・・・と思い、
今日出会ったばかりの顔それぞれの2004年を想う。

ちなみに自分は進路を悩み、決断を何度も『変』えた一年となった。
来年こそ本当に『進』む道が開ければ良いなと思う。
・・・とか何の工夫もない自己紹介してしまった。


そして最後に、本日のパーティーの主催者の自己紹介が行われた。

「私の一文字は『母』です。今年の九月に母を亡くしまして。二人暮しだったので、
ずっと看病をしてきました。本当に辛い時期でしたが、
今日ここに集まってくれた友達みんなにすごく励まされました。
この場を借りてお礼を言いたいです。・・・すみませんしんみりしちゃって。
ええっと、それで来年なんですけど、「生」です。
私もこれから一人暮らしということで、自分でしっかり生きていかなきゃ、と思うし、
それから就職が決まりまして、来年から教師として「生」徒と向き合って
頑張ってゆきたいと思います。」


同年代の友人として、私が最も尊敬する人。
そして一番幸せになってほしいと思う人。
来年はみんながたくさん笑える年になるといい。


2004年ももうすぐ終わり。

あなたにとって、2004年を表す漢字一文字は何ですか?
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by akkohapp | 2004-12-19 01:45 | 花鳥風月

Seize the Day


彼女がこの世から去って、明後日で一ヶ月となる。
緩々とそれぞれの人生を流れていたはずの時間が、
死というポイントを経過してから突然意味を持ち始めるだなんて
悲しすぎる皮肉だと思う。

中学を卒業して以来、彼女とは会っていなかった。
けれど、そうしてかつて交わった直線が、時間の経過と共に
離れ離れになってゆき、そしてまたいつか一点で重なることが人生というもので
事実、そうした出会いと別れ、そして再会を当たり前のように繰り返してきた。
だから、彼女とも又そうして当たり前に再会できることを固く信じていた。

なのに。
こんなことって、あるんだろうか。
別のところで、健やかに伸びていると信じていた彼女の命の線。
突然プッツリと途切れてしまった、なんて言われてもとても信じられない。

いつも甘い声で体を寄せてきて、フワフワの猫みたいな子だった。
ときどき見せるヘロっとした顔がかわいかった。
掌なんか子供みたいに白くて柔らかくて、笑うとそばかすが顔にはじけた。



中学二年生の放課後。
13歳だった私は、生まれて初めて男の子と付き合うことになったニュースを
興奮とムズムズする嬉しさを抑えて彼女に一番最初に打ち明けた。
その後、あの可愛らしい声で、「よかったねぇ」って言ってくれたのを聞いて
突然胸が張るみたいな緊張と興奮が解けて、
この子に最初に打ち明けてよかった、と思ったことをすごく覚えている。
8年後、付き合ったその彼は、私の隣で無心に数珠をなぞっていた、彼女のために。

覚えている絵は、数珠を回す彼の指と、涙をふいたハンカチの白、
そして、抜けるような青空。


黒いリボンに囲まれた写真は、誰か知らないお姉さんみたいだったけれど
白い箱の中で花に囲まれた彼女は、やっぱり私の知ってる彼女だった。
手をつなげなくて、ごめんね。
行くのが遅くなって、ごめんね。
電話をしなくて、ごめんね。


おととい、駅に向かう途中で携帯のアドレス帳をスクロールしていたら
持ってないと思っていた彼女の番号がしっかり登録されていたことに気がついた。

もう決してつながらない番号、それは今も私の携帯の中にある。



それでも私たちは生きてゆくよ。
楽しいことも、悲しいこともあるけど、明日を迎えるよ。
ありがとう、大切なものにもう一度逢わせてくれてありがとう。

ありがとう。
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by akkohapp | 2004-12-18 01:46 | 大切な人