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カテゴリ:特別な日( 3 )

Friday Night


週末の夕方になると部屋の色気ない蛍光灯は
良い香りのするキャンドルの灯に変わった。
パーティー系の音の粒子がそこらじゅうで弾けてるのが見える。
そんな部屋の中で取り仕切られるgoing outのための儀式は、
それはそれは大掛かりなものだった。

髪の毛を1000回くらい梳かしたり、
睫毛に睫毛を重ねるようなことがザラに行われる中、
最も凝ったモノは、"racing for coco"=「ココへダッシュ大会。」
空中に吹きかけた香水(クレムのcoco CHANEL)の下を
3秒で駆け抜けるというもので、(これが一番良い具合に香りがつくらしい、彼女いわく)
お世辞にも広いとは言えないルームナンバー117の
「我が家」ではシャネルの香りの元へ走り込む
豪華な超短距離走が毎週末行われていた。

お酒は常に、窓の桟に積もった雪の中に隠されていて、
それをダラダラと飲みながら、さらにダラダラと服を着ては脱ぎ、着ては脱ぎ。
やれブラの線が見えてるとか、やれファスナーが引っかかったとか
そんなことを繰り返しているうちにあっという間にベッドの上は
惜しくも今宵の装いに選ばれなかった色とりどりの服の山となる。

その頃にはいい加減に酔いも回ってきて、
塗りすぎた口紅もちょうど良い具合に落ち、
青い瞳が濡れたようになるクレムの姿は
我がルーミーながらとても魅力的だった。

九時を回ると、隣人のリエムがドアをガンガン叩きながら
「キミたちまだ準備終わんないの!?まったくオンナって信じられないっ!!!」と
甲高い声で叫びだす。
そんな彼を部屋に引きこみ、
アルコール度数高めの特製カクテルでなだめつつ
オンナ心が分からないゲイはゲイ失格だ、
とか人間の性差なんかとっくに超越した愚痴を言い合った。

ようやくキャブを呼び出かける頃には夜もすっかり熟す。
雪が降る中、ド根性でミニスカをはいていたクレムのことを
みんなバカにしてたけど、私はそんな彼女が好きだった。
夜の黒の中、彼女の二本の白い足が
頼り無くユラユラ歩いてゆくさまを今でも思い出す。





日本に帰ってきて、さぁ金曜日の夜に出かけよう!とうことになっても
牡蠣鍋と納豆ごはん食べた後に
さすがにあんな金曜の夜を再現することはできない。
だけど、今でも私にとってFriday Nightは特別な意味を持つ大切な夜だ。

出かけることよりも、出かける準備が楽しくて、
更けゆく夜の中に身をおいている最中よりも
むしろこれから始まる夜を楽しみにすることが幸せで、
今週の金曜もそんなふうに纏う服の色を選んだ。




夜の街を駆ける電車に飛び乗るまでの瞬間、
それが金曜日の夜最高の時間なのだ。










(ま、そういうことしてるから昨日も集合かけときながら遅刻しました。
ごめんねみんな~~!!)
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by akkohapp | 2005-01-29 15:21 | 特別な日

募金を

どんな歴史も、人間の都合も、社会のしくみも、
関係なく地球はその鼓動を動かし続ける。
10万人の命を奪った大津波は、幸せも不幸も飲み込んで、
陸地には残骸と悲しみだけが残る。

新聞の一面は連日、人々の悲しみの嗚咽が聞こえるような写真が飾る。



ビーチの上に建てられたホテルの、石で作られた床の上には
砂浜が散らばり、その上をヤドカリが呑気に歩いていた。

初めてのスノーケリングをした時に見た海の中の色は、
どこまでも透き通るようなエメラルドグリーン。
小学校一年生だった私は、その日の絵日記に
「おさかなが、なんまんびきもいました」と書いた。

両親は、子供たちを寝かせた後にホテルのラウンジに出かけて行き
おいしいワインとシーフードを囲みながら、世界中から集まった観光客と
更けてゆく夜を楽しんでいた。眠りの淵で、大人たちの笑い声がいつも遠く響いた。

パーティーの最中に時々私と妹の様子を見に来てくれる母の気配はいつもよりも優しく、
髪の毛をそっと触ってくれる感触が私の眠りを一層安らかなものにした。


家族写真には、モルディブのビーチを背景に、真っ黒に日焼けした7歳の私と、4歳の妹、
そして白い歯を覗かせて笑っている父と母が映っている。




私が初めて潜った海、インド洋はたくさんの人の命をさらって
今もなお、エメラルドグリーンに輝き続けているのだろう。

新潟中越地震を経験した人がテレビのインタビューで述べていた言葉を
ここにのこしたい。
「来年は、希望の持てる年になりますように。
せめて、希望を持つことができる年になりますように。」
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by akkohapp | 2004-12-31 01:27 | 特別な日

Thank you

またひとつ年を重ねてしまいました。

去年までは赤の他人だったのに、心のこもったメールをくれる新しい友達、
まだピラピラのスカート履いてた小学生の頃からの古い友達、
絶対に日付が変わる瞬間にメールをくれるジャカルタ時代からの友達、
私を22年前に生んだ母、今はジャカルタにいる父、
いつのまにか深夜までバイトをするくらい大きくなった妹、
まだまだランドセル背負ってる可能性に満ち溢れているちっこい妹、
そして
ここ五年、日付が変わる瞬間は絶対に電話でつながっていてくれる大事なひと、

私がこうして元気に年を重ねてこられるのもみんなのおかげです。
ありがとう。

22歳の私もよろしく!!
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by akkohapp | 2004-10-04 13:49 | 特別な日